素材
できる限り日本とフランスで調達した良い素材を使いたいと考えています。革や糸、金具は、作り始める前からすでに存在感のあるものが理想です。
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フランスの職人技に根ざし、日本で磨かれた、革への個人的なアプローチ。


尾道の小さな工房から
私の物語はフランスで始まり、日本で続いています。手仕事と日常、そして大切にしている二つの文化のあいだにあります。
フランスのブルターニュで生まれ育ち、卒業後すぐに日本へ移り、ソフトウェアエンジニアとして働き始めました。
ソフトウェアの仕事は、精度や構造、課題を整理して解く感覚を育ててくれました。一方で、ファッションや手仕事への関心はずっと自分の中にあり、丁寧につくられた実際の物へと自然に気持ちが向いていました。革は、その二つの関心が重なる場所になりました。
今の Atelier Kobune は、フランスと日本という二つの文化をつなぐための試みでもあります。素材、所作、美意識、そして物との暮らし方を橋渡ししたいと考えています。
また、時間をかけて作られ、長く使われるものを大切にする slow fashion に強く惹かれています。Kobune /ko.bɯ.ne/ という名前にもその感覚を込めています。ゆっくり進む小さな舟、そして自分の中にずっとある海への愛着です。
考え方
素材の良さ、丁寧なつくり、そしてひとつひとつがどう使われるかへの意識を大切にしています。
できる限り日本とフランスで調達した良い素材を使いたいと考えています。革や糸、金具は、作り始める前からすでに存在感のあるものが理想です。
手縫いと全体の品質を何より優先しています。強さや使い心地を損なう妥協をするより、時間をかけてきちんと作ることを選びたいです。
定番の作品でもオーダーメイドでも、どう使われるのか、どんな持ち方や動作に合うのかを丁寧に考えています。機能やバランス、細かな部分まで、その人にとって自然なものにしたいです。
制作工程
作品は使い方から始まり、手元で少しずつ形になり、最後に必要なものだけが残るよう整えていきます。
ポケット、机、旅先、日々の動作。普段の暮らしの中で生まれる小さな不便さから始めます。
裁断、コバ磨き、手縫い、そして比率の調整。手元で確かめながら、形を整えていきます。
最後は引き算です。触り心地、バランス、耐久性を良くしない要素は残しません。